2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧
前のblogに書いた大気密度のモデルと宇宙船の運動モデルに加えて、Sutton-Gravesの熱伝達モデルを使うと大気から宇宙船への熱流束を評価することができる。 J.FayとF. Riddellが考案(Journal of Aeronautical Sciences, vol. 25, no. 2, 1958)し、K. Sutto…
blunt body(Appolloの宇宙船カプセルみたいな形の物体)が落下してくる時の、速度を計算する方法を調べた。 Apollo Reentry GuidanceのAppendix Aにある微分方程式を少し修正して、以下の式を得る。 元の式の船体角度γの微分方程式には、lifting parameter…
宇宙船の運動を考える前に、大気をモデル化する。具体的には、任意の高度での空気の密度をモデル化する。 ここでは、AllenとEggersの論文に出てくる指数モデルを紹介する。 同論文では、この単純なモデルで高度20,000から180,000フィート(6から55 km)の密…
とあるキッカケで大気圏突入時の宇宙船への入熱を調べたので、何回かに分けてblogに記録を残す。 宇宙船への熱の出入りは、influxとしては「大気との熱伝達」と「大気からの輻射熱」があって、outfluxとしては「宇宙船からの輻射熱」と「宇宙船表面の蒸発」…
MATLABで配列xとyをプロットする時はplot(x,y)ですよね。plotのオプションを指定する時は、 Name,Value の引数ペアをコンマ区切りで加えていきます。例えば、点線で線の太さを2ポイントにしたければ、plot(x, y, ’LineStyle', ':', 'LineWidth', 2)です。 pl…
今、核融合ベンチャーの中で一番熱いのがCommonwealth Fusion Systems (CFS) じゃないでしょうか。このベンチャーは、MITのPlasma Science and Fusion Centerが立ち上げたのですが、その経緯をAlcator C-Mod(アルカトール・シー・モド)のシャットダウンま…
核融合ベンチャー企業3社目は、イギリスのTokamak Energy社です。これまでに紹介した、TAE社、General Fusion社の後にはいくつかのベンチャー企業が立ち上がるのですが、その中で成果を挙げている企業(というか、資金を集められている企業)となるとTokama…
前のblogで紹介したTAE(核融合ベンチャーその1:TAE Technologies - imakov’s blog)の次に出てきたのが、カナダのGeneral Fusion(ジェネラル・フュージョン)社です。2002年創業ですね。カナダは核融合をやっているイメージがないので、カナダ政府などの…
昔はTri Alpha Energyという会社名で、トライアルファとみんな呼んでいた。いつからかTAE Technologiesという名称になり、ティー・エー・イーと呼ばれている。アメリカに核融合のベンチャー企業が立ち上がり、それがしかもFRC(field-reversed configuration…