英語-NASA

NASAのテクニカルライティング 13 ータイトルの大文字小文字ー

NASAラングレー編集部門の表題における大文字使用のルールは"Style Manual"(著:Government Printing Office, U.S.、1984年)に基づいており、以下に示す大文字使用の10のルールに従っている。 冠詞、前置詞あるいは副詞、接続詞には大文字を使用しない。と…

NASAのテクニカルライティング 12 ーthere is構文とit ... that構文は避けましょうー

NASAのテクニカルライティングのガイドラインによると、there is構文は冗長で具体的になにを指すのか曖昧なので避けるべきとのこと。 [bad] There are three distinct flow characteristics in these photographs. [good] These photographs shows three dis…

NASAのテクニカルライティング 11 ー動名詞や不定詞の主語に要注意ー

以下の文はいずれも、『位置調整されていないピトー管を使うと、渦成分により全速度を正しく測定できない。』という意味ですが、動名詞usingの使い方が正しいものと間違っているものがある。『導入動名詞句や導入不定詞句の主語は、主文の主語である』ことに…

NASAのテクニカルライティング 10 ー等位接続詞 and, butの正しい使い方ー

等位接続詞は文法的に等位なものを結合する。 [bad] Pressures at the bulkhead, the seal, and in the cove are shown. [good] Pressure at the bulkhead, at the seal, and in the cove are shown. 修正した文では、一貫して前置詞句を結合している。 同様…

NASAのテクニカルライティング 09 ーパラレリズムー

[bad] Shock tests were conducted in nitrogen and oxygen. この文はパラレリズムに反しているので曖昧な文になっている。 解釈1:窒素雰囲気および酸素雰囲気で実施した。 解釈2:窒素と酸素の混合気体中で実施した。 解釈1の文にするには、パラレリズ…

NASAのテクニカルライティング 08 ー分離不定詞ー

分離不定詞:To不定詞で、toと動詞の間に副詞を入れること 正式な文書において分離不定詞は通常禁止されているが、NASAでは曖昧さを避けるために分離不定詞の使用を認めている。 [bad] He agreed immediately to recalibrate the surface pressure instrumen…

NASAのテクニカルライティング 07 ー数と測定単位で修飾しないー

「3度の迎え角」と言いたい時 [bad] 3-degree angle of attack [good] angle of attack of 3 degree 「高度15 000フィート」と言いたい時 [bad] 15 000-ft altitude [good] altitude of 15 000 ft.

NASAのテクニカルライティング 06 ー複合修飾語はなるべく避けるー

複数の名詞・形容詞を連ねた名詞句は、日本語でも英語でも分かりづらい。ハイフンをつけることで、意味の塊を明確にすることができる場合があるが、まずすべきことは複合修飾語を前置詞句に変更することである。 [bad] the annular suspension and pointing …

NASAのテクニカルライティング 05 ー冠詞と等位形容詞ー

「大きくて赤い橋」は、冠詞は無視すると"big and red bridge"となる。このbigとredは等位形容詞と呼ばれる。今回は、この等位形容詞に対して、どのように冠詞を付けるかという話。 等位形容詞が同じものを修飾している場合 冒頭のbigとredは、同一の橋につ…

NASAのテクニカルライティング 04ー集合的主語ー

集合的主語は、そのグループが一つの単位であると考えられる場合は単数として扱われ、そのグループの構成が個々であると考えられる場合は複数形として扱われる。 Langley's research staff is well-known for its achievements in aeronautics. 主語の「ラン…

NASAのテクニカルライティング 03 ー時制の一致ー

主動詞が現在形(あるいは未来形)である場合 主動詞が現在形(あるいは未来形)である場合、従属動詞はいずれの時制もとれる。 The data indicate that lift increases with angle of attack up to 35 degrees. (従属節は解説) The data indicate that th…

NASAのテクニカルライティング 02 ー時制ー

論文・レポートにおける動詞の時制は、Buehlerらによる「論説の4要素」から理解できる。 解説(物事がどのようにして、なぜ起こるかを説明する)→現在形 叙述(何が起こったかを述べる)→過去形 描写(図表によりイメージを与える)→現在形 論拠(理由を挙げ…

NASAのテクニカルライティング 01

NASAが技術文書の作成・編集のためのハンドブックを1998年に公開している。"Grammar, Punctuation, and Capitalization: A Handbook for Technical Writers and Editers"というタイトルでここからダウンロードできる。ちなみに、この図書の文書番号はNASA SP…