NASAのテクニカルライティング 13 ータイトルの大文字小文字ー

NASAラングレー編集部門の表題における大文字使用のルールは"Style Manual"(著:Government Printing Office, U.S.、1984年)に基づいており、以下に示す大文字使用の10のルールに従っている。

  1. 冠詞、前置詞あるいは副詞、接続詞には大文字を使用しない。とはいえ、実際には、このルールにおいても「4文字以上の語は主要語」とみなし、語頭に大文字を使用する。
  2. 表題の最初の語と最後の語は、語頭に大文字を使用する。(例えば3文字以下の前置詞でも、大文字にする)
  3. ハイフンでつながれた複合語の各要素(語)は、語頭に大文字を使用する。ただし、数字の複合語の2番目の要素には、大文字を使用しない。(例:Pin Level Stuck-At Fault Model、例:In-Flight Flow Visualization、例:Twenty-one)
  4. 3語以上のハイフンのついた語句では、最初の語句と主要語である要素について、語頭に大文字を使用する。(例:Drag-Due-to-Lift Measurement)
  5. 「通常小文字で書かれる短い語」が「重要な大文字語」と並列して使用される場合、その短い語の語頭に大文字を使用する。(例:Risk In and Around Airports. ここではinとaroundが並列してあって、aroundだけ大文字にするとバランスが悪いのでinも大文字にする)
  6. 不定詞のto」の語頭は大文字を使用する
  7. 通常小文字で描かれる略語、特に「測定単位の略語(例:cm)」は、常に小文字を使用する。
  8. 固有名詞の語頭は大文字
  9. 表の中の行見出しや列見出しなどに対しても、上記の(1)-(8)項目を適用する。
  10. 表のタイトル(キャプション)に対しても、上記の(1)-(8)項目を適用する。